弓の練習(右手の練習)ドント1番・3番
2009.02.19. 11:50
弓の持ち方や弓を持つ指、腕の動きをレッスンでよく教えてもらうのですが、忘れないうちにこのページでちょっとまとめます。芸大の先生もこうした練習を生徒にさせているとのこと。
上記楽譜はドントの3番。全部弾く必要はなくて、最初の1小節を繰り返して練習します。
まずはめちゃくちゃ元弓で練習。元の10cm位の部分だけでまず1小節を繰り返します。指が硬いとうまく弾けません。特に元弓では指の柔らかさが重要。指はバネのように弓と腕のつながりを調整します。指がつっぱったままではだめ。弓の上下と共に、指が伸びたり縮んだりするよにやわらかく動くように練習します。
弾けるようになったら、楽譜に書いたように元弓→中弓→先弓と弓を使う幅を移動していって、先弓までいったら元弓へ戻すようにして弾きます。上の譜面では2小節で1往復になっていますが、練習してできるようになったら1小節で1往復できるように。
練習するときに意識するのは、弓を使う場所によって、5本の指にかかる力が変化すること。これを感じられるように練習します。元弓では小指の方でコントロールし、先弓では人差し指方でコントロールしている感触がわかるように。
次は重音の練習。こちらも繰り返し練習できるので上記の部分だけでもとりあえず音を取れるようにします。重音の練習方法はいろいろあるそうです。ある先生は上から弓でたたくように音を出す方法をとるし、オーケストラなどをやっている人はそういう弾き方ではなく、必ず弓を弦に乗せて(当てて)から丁寧に重音を出すそうです。(先生はプロのオーケストラにいたので後者)
このドント1番の譜面を見て重音を弾こう、と思うとちょっとびっくりするくらいの表現ですが、右腕をぐるぐる大きく円を描くように動かして、力を抜いて演奏します。(演奏しなくてもよくて、とりえあえず肘が肩より上の位置にくる位まで、腕をぐるぐるまわしてみましょう)
大きく腕を回せるようになったら楽器を構えて3重音なら下の2つの和音を取るように2弦(DA線)と弓がしっかりあたるようにして、上の一音(E線)を弾きます。E線を弾くのも、しっかり弓を下にダウンして音を出します。DAEの和音で下げ弓ができたら弓を上げ、腕を大きく回しながら弦の上の方まで腕を持ち上げ、次の和音のために準備します。この一連の動作で、右手が(ひじも)大きく円運動する感じです。
音階の分散和音の終わりにも重音があるので音階をやっているときにもこの練習を意識して。