ヴァイオリンスケール(音階)の大切さ
2006.11.12. 13:30
ガイゲは音階の教本を2冊やってます。音階2冊、弓の練習セブシック1冊、エチュード(カイザー練習曲)1冊の計4冊とバイオリン曲。結構しんどいです。45分という規定のレッスン時間に全部弾きおわるはずはなく、いつも1時間たっぷりかかってしまいます。(先生ありがとう♪)
で、音階教本は超基本として小野アンナさんの3オクターブスケール、基本プラス三度・六度・オクターブを練習するカール・フレッシュのスケールシステムの2冊ですが、音階はとっても重要です。
大人でバイオリン始める方は音階が嫌いな人もいると思います。(つまらないし)
でも、これをやらないと先に進めない!とガイゲは体感しています。曲に重音が出てくるレベルになるとなおさらで、重音がない曲だとしても分散和音が出てくる曲も多いですし、音階練習をきっちりやっていくと後でとっても助かります。
でもガイゲも初めてバイオリンをやった頃は、音階が嫌いで嫌いでたまりませんでした。ポジション移動の練習を始めたのは音階がきっかけでしたので、もう、キツイのなんのって。1年目前半で篠崎教本2巻を終え新しいバイオリン教本の3巻へ移った頃、曲にはたくさんのポジション移動が出てきてスケールは3オクターブ。曲も音階も手も足も出ない1年目・2年目でした。(今でも出てないかも。笑)
まだ篠崎の2巻や新しいバイオリン教本2巻などをやっている頃はいいのですが、新しいバイオリン教本3巻→4巻へ進む頃や4巻の中盤以降のレベルの曲を弾くにはやっぱり音階抜きじゃ進めない気がします。
今、ガイゲはバイオリン歴通算3年目です。未だに小野アンナの3オクターブの全ての音階を弾いていません。(小野アンナもフリマリー音階教本も3オクターブはほとんど一緒)
小野アンナもあと3つ分くらいやれば全部の3オクターブ音階をやったことになりますが、そんな状態ですごく難しいカールフレッシュとかやっているので、調によってはカールフレッシュは壊滅状態のひどい音階になります。それでも、やっぱりやっていてプラスになります。
昔、フリマリー音階教本で3オクターブをやっていた頃は、3オクターブプラス6度のように2つ3つピックアップして練習していました。でも今やっているカールフレッシュでは、①基本②分散和音③クロマティック(半音階)④三度の和音⑤六度の和音⑥オクターブと、一度に6種類の演奏法で一つの調を進めていくのですごく勉強になります。
すごくキツくてしんどくてやりたくなくなりますけど。練習中に窓の外に教本をぶん投げて「うおーもうイヤだー」と叫びたくなるくらいイヤになる時もあります。2年目の頃はホントに部屋の中で教本を投げたことがありました。笑
大人でバイオリンを始める方は、メジャーな難曲を聞いてバイオリンに憧れてレッスンを始めることも多いと思うのですが、「将来この曲が弾けるようになりたい」って曲のレベルが高ければ高いほど、音階をしっかりやっていったほうが将来の曲に近づきやすくなると思います。
結局、つまらん音階を我慢して(苦労して)こなしていった方が技術もつくってことなのかな。どの程度までバイオリンを弾けるようになりたいかという自分の目標(情熱)にもよりますけどね。
ガイゲは「ちょこっとバイオリンかじりました、調弦くらいはできまーす」、というレベルじゃ絶対いやだし、絶対もっと上手になりたい。その曲が持つ感情の抑揚の解釈を、楽器を通して自分が表現できるようになりたい、そういう思いが結構強めなので切ない音階練習を続けていますです。
これからバイオリンを習いたい大人の人や音階をレッスンから外してもらおうかなと思っている方がいたらこのページを読んで欲しいな…と思い、一筆。教本を燃やすほどイヤだったやらなくてもいいのかも知れないけどね、精神の健康のために。笑