モーツァルト 協奏曲第3番1楽章(カデンツァ:フランコ)
2008.08.19. 03:12
オペラ曲を書きたかったモーツァルトは、バイオリンコンチェルトでもまるで会話のようなメロディーで弾むような曲を作曲しました。技術的には難しい所は無いけど、表現する事を学ぶには良い曲だよ。ってことで、コンチェルト3番です。
聞いてみる?カデンツァもフランコだよ。モーツァルト 協奏曲第3番1楽章(カデンツァ:フランコ)MP3
モーツァルトのバイオリンコンチェルトはオペラ!それぞれの小節で会話しているように勢いや強弱を上手に付けて演奏します。
↑バイオリンソロ出だしの重音は一度に3弦の音を出し、しっかり軽やかに音を出します。重音のGと次のGでは、最初のGの方が目立つように。
1小節目の2回目のダウンボーの後はちょっとだけ途切れる感じ。2小節目は八分音符になってるけど、十六分音符と付点八分音符で。EDの長さは変化。その後の付点四分音符のスラーの途中も一旦音を切ってから次を引き出します。42小節目のAの重音は出だしよりもっと軽く晴れやかに弾きます。dim.とdolceの小節もマーク通りに表現。
↑64小節目の問いかけ(真ん中より上くらいで軽く弓を飛ばす)に対して65小節目(弓べったり)で返答。同じく66小節目と67小節目は二人の会話のように音色を変えて表現して。この応答部分、譜面はP→fですが、逆にf→Pで演奏する人もいるとか。91小節目は手首を使って弾きます。
106小節目のSoloの二分音符の譜面にあるアクセントはなし。114小節目のCisAのスラーで弓の先までダウンして次の長いスラーを滑らかに。
138小節目はビブラートを大きくかけて歌いながら。147小節目で曲調がちょっと変わる感じ。最後のカデンツは下記の楽譜のように。(9/11)
(続きは9月後半のレッスンで・・・という予定でしたが、来年の発表会の曲が決まったので、とりあえずそっちを優先してやることになりました。モーツァルトに戻ったらまたこの記事をUPします)