バイオリンレッスン 体験レッスン
2006.03.07. 17:00
2006年3月7日、10年ぶりにバイオリンの先生へ。
今回の先生はガイゲの自宅から歩いて5分。略して5分先生。
ご自宅の一室をレッスン室とし、譜面たてや楽譜の本棚、ピアノが置いてあり、いかにもレッスン教室という感じ。
10年のブランクのお話をすでに電話でさせて頂き、5分先生も私がどんな風に練習してきたのか見てみましょう、ということになりました。
5分先生の生徒さんのお話(社会人・子供さんが半々位だそうです)を少しうかがった後、最後にレッスンしていた教本などのお話をさせて頂き、ドキドキの演奏タイム。
10年前にやっていた教本は、下記のような感じ。
フリマリー: 3オクターブの音階・8度の和音の音階
カイザー1巻: No.10
新しいバイオリン教本4巻: エア・バリエ
自由曲 A. Corelli: ラ・フォリア(リンク先はコレルリの難しい楽譜。私は鈴木バージョンで練習)
自由曲 J. S. Bach: 2つのバイオリンのための協奏曲ニ短調 1楽章(第二バイオリン)
5分先生: じゃぁ、カイザーの10番弾いてみてください。(下記)
ガイゲ: 弾けません。
先生: 笑 大丈夫、なんでもいいから弾いてみて。
・・・・と、いう事で、久々にバイオリンケースを開けたときに弾いてみた、カイザーの1番を弾くことに。
5分先生は弓の持ち方、バイオリンの構える角度、すべてのフォームをしっかりチェック。以下、その時にお話いただいたヒントです。
ポジション
1.足は肩幅位に開いて、左足が少し前に出る。
2.足の重心はどちらかというと気持ち左足に。(右足重心の人は、歩きながらバイオリンを弾けない)
3.背筋を伸ばして、猫背にならないように。(譜面台の高さの調整をしてくれました)
弓・右手
1.弓を持つ右手は、上腕と弓が平行に、肘から手首にかけての部分が譜面たてのようになるように。
2.手首は柔らかく、弓を持つときは親指と中指がくっつくような感覚で。(私の場合、もう少し人差し指を広げたほうが良いとアドバイス頂きました)
3.弓は弦に対して直角に、押し付けたりせずに、自然に、しかし出だしと終わりの音に強弱や気の抜けた音になるなど変化がないよう一定の音を出すようコントロールする。
左手とネック
1.左手は普通に立ったとき、ブラブラ下げた状態の手のひらのままで、バイオリンのボディの下へ(自分のお臍へ)向かってバイオリンネックへ。
2.上記のような感覚で第一ポジションにつけると、手首から指までがまっすぐかゆっくり外側へ丸くなる。
3.親指と人差し指の間のネックには手の平は触れず、ネックと手のひらには自然と空間が生まれる。
4.弦を押さえて指版に当たる指先は自分の顔のほうを向き、角度はだいたい45度くらい。(ギターのようにネックに直角に指を配置してはだめ)
ビブラート
1.まずはバイオリンを構えずに、左手でバイオリンを構えるような角度で自分の顔へうちわのように風を送ってみる。(手のひらが自分の顔の方を向くように)
2.次にバイオリンを構え、ネックの部分へ左手を配置し、どの指もネックに触れないように、ネックに沿ってうちわ運動する。
3.今度は親指だけネックと指版の部分(ネックのサイド)に軽く触れ(いつものポジションね)、3の指でA線かD線の好きなところを押さえ、弦を押さえたままネックをスライドしてうちわ運動。
4.3のうちわ運動の幅を狭めて、たとえばA線のDを3の指で押さえ、うちわ運動の続き。肩も肘も手首もリラックスしている。この状態で弓で音を出すとあら不思議、ビブラートができちゃいました。
と、いう事で、初回体験レッスンでは何かの曲の楽想を学ぶわけではなかったので、上記のような基本事項の確認をして頂きました。
5分先生の教え方は以前のバイオリン製作先生のように的確で、是非、とお願いし次回から生徒としてとっていただくことになりました。
歴代の先生のページでも触れましたが、私が10年前に習っていたバイオリン製作先生のご指導が的確で、私は全く悪いクセやおかしな弾き方をしていなかったそうです。(バイオリン製作先生、ありがとう!!)
フリマリーの2オクターブの音階を全て終了していない頃、ff(フォルテッシモ)先生について3オクターブを初めて、当時非常に苦しい思いをした経験から、音階は2オクターブをやりたいと言うガイゲに対し、5分先生は2オクターブからやる必要はない、とのこと。
5分先生ではフリマリーではなく、小野アンナさんの音階教本を使うため、小野アンナさんの教本の3オクターブをやりましょう、ということになりました。
曲なども昔の曲をやり直す必要はなく、以前の覚え方が正しかったため少し練習すればすぐに慣れてくるので、バッハのコンチェルトあたりから始めてはどうか、とご提案。(以前やめた時にドッペルの1番第二バイオリンを中途半端にしていた件をお話しましたが、こちらはとりあえずやらないことになりました)
気持ちを新たに、J. S. Bachのヴァイオリン協奏曲第一番イ短調1楽章を勉強することになりました。
(でも家に帰って真っ青になったガイゲ。このバッハ、難しくて泣きそうです…)
次回のレッスン、お楽しみに。