ベリオ バイオリン協奏曲第9番
2006.11.12. 13:14
次回からのバイオリンレッスンでやる曲は、ベリオのバイオリン協奏曲第9番です。(1楽章)
BERIOT: Violin Concerto No. 9 in A minor, Op. 104 - Allegro maestoso
ガイゲ、初めて聞く曲です。先生にコピーMDを頂いたので聞いてみましたが、とっても難しそう。アメリカのアマゾンにサンプルが公開されているので聞いてみてくださいね。(Listen to Samples の所の4番目) でもこの曲は前奏が長いのでヴァイオリンソロパートまで聞けませんが…。(誰かMIDIとか作ってないかな)
ベリオのコンチェルト演奏ポイントから説明していきます。
まず、Solo1小節目の出だし。
上げ弓で開放弦のEからオクターブEのフラジオレット、休符の後のC、このSoloの1小節目はとても重要で、フラジオレットのEをカキーンと響かせます。ほとんど全弓で。次のCも上げ弓ですが、弓を少し戻して上げる気持ちでEフラジオレットの強さに負けないようにはっきり強くCを出します。
弾き出すときは、E線の0からですが、弓は弦の上に置いてばっちり音を出して、というレッスンアドバイスでした。コンチェルトのソロらしく、強く堂々と演奏を始めると良いようです。
↑この小節では第三ポジションからファーストポジションに戻り、赤いしるしのEsはD線で取りますのでいきなりポジションが上がりますが、小節の初めからのテンポで上がる必要はなく、曲想をひっぱる感じでゆるやかになめらかにEsをとります。
重音が出てくる部分、楽譜のしるしの部分(↓)は4と2の指をスライドして取ります。
↑上記ではスライドしてとる方法と、ACの重音をAの開放弦とCをD線の第三ポジション4の指で取る方法があります。レッスン後半ではスライドして取るのをやめ、D線とA線上の第三ポジションで、「A0C4」という形で取ることになりました。この方が音がはっきりとれ、次の42の指もとりやすくなります。
↑このへんからずっと重音が続きますが、根性で練習です。笑 始めはゆっくり、一音一音の指の感覚をしっかり覚えて練習します。
↑先弓を使って弾きます。ガイゲはこの半音階でいったりきたりするじれったいオクターブが本当に苦手!!
↑ここも音を綺麗にとるのがむずかしいです。
↑指の位置関係は同じで半音階ずつ音程が変わるところ。ここでは体を動かさないように、弓の運びのために右手だけが動くような感じで演奏します。体でリズムをとったり大きく動かしてはダメ。
最後の5度・10度・6度の和音の連続は、和音の高音部(GEならE、CCなら高いほうのC)が響くように演奏します。
2007/03/22にてベリオ終了!次はレゲンデ Op.17(作曲:ウィニアフスキ)です♪