マスネ タイスの瞑想
2006.09.27. 10:42
タイスの瞑想は、とりあえず息抜き曲で小曲をやりましょう、ということでレッスン開始です。
楽譜は簡単ですが、いかにもバイオリンらしい曲なのでビブラートや弓使いに相当スキルが必要な曲ですね。
弓はべったりと、音と音のつなぎめに間が絶対にあかないように、じっくりとつなげて弓を使います。
二分音符は全弓で堂々と演奏し、そのほかの部分でも弓はたっぷり使います。
特に下記の部分は次の主題へのつなぎで、Cisから始まって次の主題までに絶対にデクレッシェンドしてはいけません。rallentando(ラレンタンド=次第に遅く)で曲想をひっぱるだけひっぱります。
ピアノ(P)やピアニッシモ(PP)で主題が何度か繰り返されますが、弓を使う量を抑えずに、弱くしかしはっきりと演奏します。ビブラートも長くかけ、次の音に移るときにビブラートが切れないよう気をつけます。
タイスの瞑想という曲は、坊さんが娼婦を更生させようとする歌劇のワンシーンの曲です。
その娼婦の名前がタイスなんですね。堕ちた世界と信仰の世界の狭間で、瞑想している心を歌った曲だそうです。
こういうバイオリンの音色を出しやすい曲は楽譜は簡単に見えますが、演奏は超難しいです。
クレッシェンド・デクレッシェンド・ラレンタンドやピアノ・フォルテを楽譜に忠実に演奏し、同じ指をスライドしてポジション移動する時なども曲想を意識しながら美しく弾きます。(っていうか、弾けたらいいな♪笑)
とりあえずこの大人の曲も2006/10/05で終了です。