マーラー ピアノ四重奏曲1楽章
2014.01.14. 19:50
「いい曲だね、誰だ?ブラームス?」
「いや。・・・・マーラーだ。」
超久しぶりのブログ更新です。アメリカ/日本を往復していたり発表会で燃え尽きて以来、バイオリンレッスンは通っていませんが、5分先生には懇意にして頂いている幸せなガイゲです。
そしてとうとう、「先生、マーラーのボーイング教えてください!」と、とんでもない単発的レッスンをお願いしたガイゲ。←しかもバイオリン弾くの5年ぶり近く。
このページは、数多くの交響曲等を残したマーラーが唯一書いた室内楽曲、「ピアノ四重奏曲1楽章」のバイオリンパートのレッスンメモです。
マーラーが好きというと、たいてい「ウゲッ」というリアクションをされるのですが(笑)、この曲はレオナルド・ディカプリオ主演の「シャッターアイランド」(2010年)でも使われた、美しい曲です。
映画のシーンはこちら(youtube)冒頭の引用もこの映画から。
上のyoutubeの演奏では未完成の2楽章まで演奏されていますが、マーラーが完成させたのは1楽章のみです。私の好きなパートも1楽章です。
楽譜はこんな感じ。(クリックすると大きな画像で見ることができます)
ガイゲ: 「先生、マーラー教えてって言われたことあります?」
先生: 「ないよ!!」
一般的なバイオリン曲と違って、指使いも弓も決まった方法がありませんし、曲自体もかなりマイナーで譜面でさえ普通に売っていない曲ですので、、先生もたぶんご苦労をされて譜面を見て下さったと思います。(先生ありがとう~!)
以下、譜面を見ながら頂いたアドバイスのまとめです。
↑まず最初の出だし。ラ~ファミ~というメロディは、1回目のボーイングはスラーを付けて、優しく。2回目にこの主題が出てくるときは、スラーは付けずに音を強調します。(クレッシェンドを意識して)
↑重音分部以後の半音ずつ下がる分部の指は、2121で。あぁ、そういえばそんな練習しましたね。
↑赤い印の高音分部、とても音がとりにくいですと言うガイゲに先生は、「こんなの音階やってれば一発だよ!」(はい、その通りでした・・・) 根性で練習してここは音が取れるようになりました。
高音部分で重要なのは、ポジションがどこなのか。すなわち、1の指がどこなのかで234の指の音が決まります。だから、1の指がどの音なのかだけきちんと把握しておけば、あとは半音・全音の指感覚だけで音が取れます。
音が取れない人は、1の指を離さないように、いつも1の指の音の位置を意識すると良いようです。
↑3ページ目。まるでカイザーみたいなリズム。
「なんなのよこれAmollじゃないじゃない」と感じずにはいられない臨時記号出まくり分部。ガイゲ、音とれず。
もう少し練習して、音が取れるようになったらまた先生に色々教えて頂こうと思います。
久しぶりに弾いて音が取れないという私に先生から頂いたアドバイスは、「オクターブと6度をやるといいよ」との事でした。最低でもA-mollの音階はきちんと弾けるようにしたいです。
でも、調性がくるくる変わるマーラーでは、全部の音階をやったほうが・・・。
やっぱり行きつく先は、音階でした。音階だけでも時々弾いていればよかったなぁ。
5分先生にボーイング等を教わってから5か月。
マーラー・・・弾けません!!
↑譜面自体は簡単そうに見えるのですが、何ができないって、とにかく音がとれない!
くるくると調が変わる!
↑曲の終わりのクライマックスの部分。フォルテッシモの箇所はダウンボーで。
220小節目、どうやったらyoutubeのおじさんのように弾けるのでしょうか( ゚Д゚)
ということで、だましだまし練習してきましたが、マーラーさんには降伏。
弾けないけど、久しぶりのバイオリンで先生を困らせるマーラーを引っ張り出して、学んだこと、というか成長したところ。
・音階をやるようになった(3オクターブ・6度・3度・オクターブ。10度はまだむり)
・クロイツェルを開いてみた!(2番をひたすら弾く!)
・やっぱり週一回先生に見てもらうという節目がないと練習しない。
ということを再確認したのでした。
次回はバッハのチェロをやります!